子どもの月齢に合わせたドリルを導入!
私は娘のおゆりが9ヶ月ごろ、フリーランスで英語講師を始めました。
乳幼児の保護者さん向けに子育てで使える英単語・英語フレーズ・童謡などをレクチャーするレッスンを開講し、さらにおゆりが保育園に通えるようになったあと、幼児教室にも勤め始めました。
一般的な幼児教育のレッスンや英語レッスンをうけもち、そこで多くのことを学びました。
私には兄が1人おりますが、末っ子の自分は子どもの成長過程がちんぷんかんぷん。
何歳の子どもにどういうことができるのかまるでわからず、幼児教室の講師になって初めて知ったこともたくさんあります。
そのころおゆりは3歳間近。もうえんぴつを持たせてラクガキをさせてもいいような月齢です。
そこで私はまず市販のドリルを一冊購入し、えんぴつを持たせて線を引くところからスタートさせました。
クレヨンやおもちゃのペンは持ったことがあっても、きちんとえんぴつを持って紙に何かを書いたのはほとんど初めて。およそ1ヶ月コツコツとドリルをこなし、3歳の誕生日を迎える頃に1冊を終え、ドリルの最後についていた賞状を授与(笑)
ずっと楽しみにしていた賞状に「よくできましたシール」を貼ることができ、満面の笑みを浮かべていたのを覚えています。
子どもが何かを成し遂げるのに必要な「成功体験」を経験させることができ、私もおゆりも満足だったのですが、これはまだまだ序章の序章でしたーーー。
幼少期からの「学習習慣」!それって実は「母」の修行!?
我が家では当時も今もお受験は全く考えておりませんでしたが、すっかり子どもに勉強させたくなった私。
講師になる前は、幼少の頃の私がそうであったように「ひらがな・たしざんなどは小学校一年生に上がってから行うもの」だと漠然と考えていました。
保育園で本を読むうちにひらがなくらいは覚えていた気がするけれど、どうせ小学校に上がってからもう一回ひらがなやるし。
いやはや幼児教室ではそんなことありませんでした。
3歳クラスでひらがな教えてましたよ。
年中で「県庁所在地」教えてましたよ。
年長でレッスン前に100マス計算をさせ、1年生の漢字や星座、地図記号なんかを教えてましたよ…
小学生クラスでは都心の私立小学校に通う子どもたちも受け持っていましたから、私が住む世界とはだいぶ次元が違いましたが、カリキュラムにゲームのような目の訓練や実験などもあり、子ども本人が楽しんで学習をしていて、すごく影響を受けましたね。
このときのさまざまな出会いによって「このままではいけない!」と悟った私は、教室で取り扱っていた年少〜年長までのドリルを一括購入!
(スタッフ割ありがたき幸せ(笑))
しかし、いわゆる「教育ママ」にだけはなりたくないと思っていたので、いかにおもしろおかしくドリルを行うかは試行錯誤しました。
・おもしろく(時にはふざけながら)丸つけをする。
・間違いを必要以上に指摘しない。
・今日覚えたことも、1年後には忘れてる。(見たことある!の知識くらいでいい)
そのほかに、ラクガキをしてやることもありましたし、はなまるに目や植木ばちを描いてやったりすることも。ただ、態度が悪い時は叱ることは意識しました。
気分が乗らないならやめてもいい。ただ、やるならきちんとした態度で。「教えてくれる人、話をしてくれる人に失礼だよ」。これだけは譲りませんでした。我が家は学力よりもマナーを大切にすると、最初から決めているのです。
それにしてもこの「学習」をスケジュールすることと、いかに冷静に指導するかが難しく、これってひょっとして私の修行なんじゃない?と気づくのに時間はかかりませんでした。
学習時間と、その方法。もっとも適切な決め方は?
保育園の頃は私の仕事の都合で夕食後にドリルを行っていましたが、1日遊んで帰ってきたおゆりは疲れてしまい、どうしても頭が働かないこともありました。そのため、幼稚園入園とほぼ同時期に「朝ドリル」へシフト。
おゆりは朝起きるのが苦ではない方なので、幼稚園バスが来るまでのあいだ余裕を持って学習する時間があったのです。そして小学生になった今も、形は変われど朝学習は続いています。
いいえ。保護者がお仕事で忙しい場合や、幼稚園から帰宅後の時間がたっぷりある…なんて場合は夕方〜夜に実践してもかまいません!ただ「この時間」と決めたらなるべく毎回同じ時間に学習を開始し、習慣づけるのが理想です。
昨日は昼、今日は朝、明日は時間がないので夜…といったことを繰り返してしまうとなかなか学習のリズムが定着しないこともあります。我が家の場合は臨機応変に変更はありましたが、あくまで土台は「朝」やることと決めた上での変更だということが前提になっています。
・1日の学習量は同じくらいにする(プリント1枚、ドリル3枚など固定)
・子どもが「もっとやりたい」と思うくらいの、物足りない量に設定する
・週1日は、学習しない日があってもよい
学習の目的は?それぞれの家庭で考えよう!
我が家の目的はIQを上げたり、お受験を目指すとかそういったことではありませんでした。
「学習習慣をつけること」
「親が死んでも生き抜く知恵をつけること」
「頑張ればだいたいのことができるようになるもんだ、ということを知ってもらうこと」
主な理由はこのあたりです。
また、たまたま私が子ども英語の講師をしていたこともあって、娘が1才の頃から文字に触れさせた結果いくつかアルファベットが読めていたことを思い出し「面白いのでもうアルファベットやらせちゃえ!」というノリで早々と3〜4歳くらいにはメニューに組み込みました。
ひらがなを終えたところでカタカナを差し置いてアルファベットを書かせていると「ときどき本当にこれでいいのかな」と思うこともありましたが、絵でも描いているような感覚で楽しそうに指でプリントをなぞる娘を見ていると、何が正解かなんてわからないもんだと思ったものです。
お受験を目指すなら、迷わずプロへ相談しましょう。
お子さんの月齢・年齢と、受験させたい幼稚園は学校に必要なだけの学力をスケジューリングすることは大変なことです。スケジュールや学力の管理はある程度先生にお任せして、家庭では楽しく勉強できる環境を作れると理想ですね。
とにかくおもしろおかしく!
母親が道化師になって遊び半分で学習と感じさせずにやることが、いまのところの我が家のモットーです^^